院長紹介 |
都会はあまり得意ではなく、自然豊かな田舎を好む40代、団塊ジュニアの世代です。
僕が子供だった頃、現在の近鉄百貨店(西大寺)は、まだおんぼろの奈良ファミリーでした。駅の南側は田んぼばかりだったこの地域に生まれ、ザリガニやカブトエビを捕まえたり、林の中で基地を作ったり、いつも自然と戯れて育ちました。
母方の田舎も中国地方のど田舎で、長期の休みには必ず帰省し、川で泳いだり、虫や蛇を追いかけて遊んでいる子どもでした。
高校時代に進路を決める際、人の心の動きに興味があり、「心理学」の方向に進むことを最後まで迷いましたが、最終的には医学部に進学しました。
その大学時代は、大阪に住み、都会遊びを楽しんだ時期もありました。若さに甘えて羽目を外したこともありました。しかしそれが過ぎると、心身の調子を崩したりもしました。
医師として何科に進むかを決める際に、再び迷いました。研修を指導してくださった麻酔科医の人体の生理学をすべて把握しているかのような知識量に憧れ、その医師のもとで学びたいという思いに傾いた時期もありましたが、最終的には、高校時代から惹かれていた「こころ」の専門家を目指したいという思いが勝りました。
平成11年から2年間、岡山の病院に赴任しました。そこでの生活は、当直が多く大阪との行き来で多忙ではありましたが、休日に海や山で過ごせる環境は快適でした。
平成13年からの大学助手生活では、児童思春期の専門外来を学ばせていただきました。
その頃に、今の診療スタイルが身に付いたように思います。
しかし、大阪での生活は肌に合わないのか、体調を崩すことも多くありました。
平成18年に生まれ育った奈良に帰ってきました。
田んぼの数は随分減りましたが、まだまだ蛙や虫の鳴き声が聞こえ、
ギャーと鳴きながら頭のすぐ上を大きなサギが飛んでいきます。
体調を崩すことも減り、やはり田舎の方が僕には合っていると感じました。
ハートランドしぎさんでは、素晴らしいスタッフに囲まれて自由に診療をさせていただき、自分のスタイルを持ちながらも、いくらか臨機応変な対応ができるようになり、独立への礎を築かせていただきました。
医師となって17年が経ちました。その間、こころの状態や思いの癖と、身体などに出る症状の結びつきを、たくさんの患者さんとのかかわりや、自分自身の症状としても経験し学んできました。
これまでに得た経験と、学んだ知識を活かし、
この地元西大寺にて、縁ある方々のお役に立てれば幸いと思っております。
上村 直樹
資格
精神保健指定医
日本精神神経学会専門医
略歴
昭和61年 : 奈良市立伏見小学校卒業
平成 4年 : 東大寺学園高等学校卒業
平成10年 : 大阪医科大学卒業
平成10年 : 大阪医科大学 神経精神医学教室 入局
平成11年 : 浅羽医学研究所附属岡南病院
平成13年 : 大阪医科大学 神経精神医学教室 助手
平成18年 : 信貴山病院 ハートランドしぎさん
平成27年 : なおひ こころのクリニック 開院